ややこしいカタカナ言葉を解説!「これなんて意味だっけ?」を減らしていこう
WEB、IT業界にいるとこんな場面に出くわしたことはないでしょうか。
A「すみません、Webサイトの更新をお願いしたんですが、内容が変わっていないようで」
B「更新は終わっているのでキャッシュが原因ですね。キャッシュを切ってもう一度確認してください」
A「わかりました」
B「すみませんが、宜しくお願いします」
A「…(ところでキャッシュってなんだろう)」
これはごく簡単な例ですが、このように見聞きしただけではその言葉が一体何を言っているのか分からない用語が、Web,IT業界には沢山あります。似たような意味や響きの単語や略語(SaaS,Iaas,DX,UI,UXなど)もあり、どうも一見さんお断りな雰囲気があります。そのため正体が不明なものとして最初から理解を拒否してしまうこともすくなくありません。
しかしながら、知らないことは機会損失です。
ここではWEB,IT業界の基本的な用語、もしくは最近のトレンドになっている用語などを踏み込みすぎない程度に解説したいと思います。
もし、もっと詳しく知りたいという方はぜひご自分で調べてみてください。この記事が、あなたの興味の取っ掛かりになれば幸いです。
目次
- WEBサイト編
1.1キャッシュ
1.2ブラウザ
1.3CMS(Contents Management System)
1.4SPA(Single Page Application)
1.5UX(User eXperience)
1.6UI(User Interface) - 最後に
WEBサイト編
キャッシュ
Webページのデータを保存して、次に同じページを表示する際、最初より素早く表示する仕組みです。
冒頭の例では、Aさんが見ているブラウザ(Chrome,Safariなど)のキャッシュを消すことで更新が反映されると、Bさんが言っているわけですね。このブラウザに保存されているキャッシュのことをブラウザキャッシュといいます。ブラウザ側でサイトのデータを一時保存しているので、更新しても前のものが表示されるのです。この他にWebサイトで関わりあるものとしてサーバーキャッシュがあります。こちらは文字通りサーバー側のキャッシュになります。もし、ブラウザのキャッシュをクリアしても変更が反映されない場合、サーバーキャッシュの疑いも考えられます。
ちなみにキャッシュはそのまま英語のchace(隠し場、貯蔵所)から来ています。お金のcash(お金、現金)ではありません。
また、キャッシュについては以下の記事に詳しく書いていますので、是非ご一読ください。
(参考:ブラウザキャッシュとは)
ブラウザ
Webサイトを見るためのアプリケーションです。
スマホでWebサイトを見る際、「Safari」や「Chrome」と書かれたアイコンをタップしていると思います。それがブラウザです。Safariは主にMacやiPhone、ChromeはWindowsOSのパソコンやAndroidなどで使われています。他にもMicrosoftが開発したEdgeやMozillaのFirefoxなどがあります。昔はInternet Explorerもありましたが、現在シェア率は大きく下がり、今はChromeが断トツのシェア率を誇っています。
Internet Explorerに関しては別記事もあるのでそちらも参照していただけると幸いです。
(参考:Internet ExplorerでWebサイトが崩れる?大手サイトも切り離したIEとどう付き合うか)
またMicrosoftは、Microsft 365アプリでのIE11のサポートを終了する旨を先日発表しました。
(参考:Microsoft 365 apps say farewell to Internet Explorer 11 and Windows 10 sunsets Microsoft Edge Legacy)
ブラウザについては日々情報が更新されるのでチェックしていくと面白いと思います。
CMS(Contents Management System)
Webサイトのコンテンツを構築・管理するシステムです。
昔、Webサイトをひとつ更新する――例えば文字を少し変えるだけでも、ファイルを変更してアップロードする方法などの知識が必要でした。そのような必要な知識がなくともサイトのコンテンツを構築・管理できるシステムがCMSです。簡単なお知らせや記事の投稿程度ならインターネットへの接続環境とブラウザさえあればできるので、サイトの更新をわざわざ制作会社に依頼せずとも行うことができるのが利点です。有名なCMSにWordpress,Movable Typeなどがあります。
SPA(Single Page Application)
単一のページでコンテンツの切り替えを行うWebアプリケーションです。
通常、WEBサイトは複数のページで構成されています。そのため、他のページを見るためには、そのページを読み込んで遷移する必要がありました。これはある意味では当然のことです。違う情報を見るのだから、違うところに行く。けれど、それでは移動するための手間(ローディング)がかってしまいます。見たいコンテンツなのに読み込みに時間がかかってしまったら大変なストレスですし、場合によっては見ることもやめてしまうでしょう。
SPAは単一のページでできているので、ページの遷移がありません。コンテンツはAjaxという通信処理を使用し書き換えられます。一度読み込めば高速で新しい画面を表示することができ、ユーザにストレスを与えません。そのため、滞在時間が長いサービスに適しています。
UX(User eXperience)
直訳すると「ユーザ体験」、つまり人がモノやサービスを受けたときの感覚のことです。
たとえば、こんな経験をしたことはないでしょうか。とある旅行代理店のWEBサイトを利用していて、いざツアーの申し込みをしようとしたとき、肝心の予約画面になかなかたどり着けなかったり、料金の体系がわかりづらかったり、それを問い合わせようとしたのに肝心のお問合せの場所がわかりにくくてサイトをうろうろしてしまったようなことが。
このようにユーザーにとって好ましくない体験(UXの満足感が低いもの)はサービスの価値を下げ、利用者離れを起こしてしまう要因になります。つまり、UXを高めることが顧客を獲得し、繋ぎとめる上で重要な役割を担っているとも言えます。
UI(User Interface)
ユーザーとシステムを繋ぐための接点です。
ナビゲーション、ボタン、フォームなどの具体的に操作するものはもちろん、レイアウト、カラーやサイズ感といったものもUIの要素です。
UXとUIは一見同じようなものに見えるかもしれませんが、UX(ユーザー体験)の中にUI(ユーザーとの接点)があると考えると理解が早まるかもしれません。つまり、良い体験を生み出すには優れた接点が必要不可欠である、ということです。UIのバッドバターンが多いと、良い体験には繋がらないので、いかにしてストレスを感じない、使っていて楽しいと思えるUIを作るのかが重要です。
最後に
今回は第一回目ということで内容を短く抑えました。
今後、第二回、三回とカタカナ言葉を短く解説し、意味を思い出す一助になれたら幸いです。
この記事を書いたライター
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