お店の情報、埋もれていませんか?競合ひしめくエリアでの「想起率」UPにジオターゲティングを活用
「想起率」ってなんだろう?
よくあるお話。
「ウチの店、駅前の繁華街にあるんだけどさ。競合店が多くって案外お客が少ねぇんだ」
「焼き鳥には自信があるんだけどよ、なかなかウチを目指して来てくれねぇんだな」
「去年から予約の受付も始めたんだけど、まぁ電話が鳴らねぇな」
というようなご相談。
固定客はついているものの新規客が少なく、どうしても回転率が悪いというようなお店に多い現象。
店の親父さんの苦笑いが目に浮かぶようです。
他店に負けない味なのにお客が来ない、事前予約も芳しくない。
こういったお店に共通するのは「想起率」が低いこと。
そう、大切なのは「想起率」。
例えば、「今晩飲みたいな」なんて思いったったとしましょう。
すぐに行きつけのお店や行ってみたかったお店がいくつか頭に浮かんだと思います。
この始めに思い浮かべたお店の中から選んで飲みにいくことがほとんどではないでしょうか。
逆に言うと、「始めに思い浮かんだお店以外にはほぼ行かない」ということになってしまいます。
「飲みたいな」→「どのお店に行こうかな」→「あのお店に行こう」の流れの中で、真ん中の「どのお店に行こうかな」の段階でいかに自店の名前をお客様に「想起」させるか。
「想起率」とは製品やサービス等の手がかりが与えられたとき、特定のブランドを思い起こせること。
この「想起率」をできるだけ高くすることが来店数UPのキーなのです。
ジオターゲティングで「想起率」UP!!
Webプロモーションの代表的なものはYAHOO!広告・Google広告です。
そう、かの偉大な検索エンジンの2大巨頭の表看板ページに安価で広告が出せてしまうという、想起率UPには非常に有用な手段です。
ただ、この2大検索エンジンですが、広告が出る範囲がやや広いんです。
例で挙げたような「駅前」「競合他店が半径2km圏内に密集」なんて場合にはもっと適切なWeb広告があります。
それが「ジオターゲティング」。
YAHOO!広告・Google広告では「市」までを配信先エリアとして指定できますが、「ジオターゲティング」は「〇番地の〇」までピンポイントで指定でき、そこから任意の半径(だいたい1km程度が標準)のエリアに訪れたことのある人(のスマホアプリ)に広告を配信できます。
ジオターゲティングの広告配信には大きく2種類の課金方式があり、CPC(広告を1クリックされるごとに課金)方式とCPM(アプリに1,000回表示されるごとに課金)方式がメジャーです。
で、想起率に大きく貢献してくれるのがCPC方式のジオターゲティング。
つまりクリックされるまでは何度スマホに表示されてもタダ。
この何度でも表示される、というのがミソなんです。
例えば、あなたのスマホに「〇〇駅前・焼き鳥〇〇」という広告が定期的に出現したとしましょう。
普段は気にもとめず、もちろんクリックもしませんが、頭の片隅には情報として蓄積されるはずです。
それが2度、3度と続いていけば情報の濃度は上がっていき、何かの拍子に「必要な情報」として頭の片隅から引っ張り出されてくるはず。
そうなんです。
この「なんとなくの情報」みたいに見える「ピンポイントな情報」を蓄積していくことで「必要な情報」へと繋げることができる、つまり「想起率UP」を期待できるのが「ジオターゲティング」の強みなんです。
LPに必要情報の他、予約フォームや問い合わせボタンがあれば来店に直結
さあ、想起率UPによって「駅前の焼き鳥屋さん」という情報や「貴方のお店の名前」をお客様に想起させることができました。
お客様は想起した情報を元に駅前の繁華街にやってきますが…なんと焼き鳥屋さんが複数あるではありませんか。
お客様にせっかく想起してもらったにも関わらず、このままでは他の店舗に入られてしまうかもしれません。
そうならないためにも、自店を想起したお客様をしっかりお店まで誘導する仕掛けをほどこしておきましょう。
配信される広告をクリックすると事前に設定されたネット上の専用ページに飛びます。
この飛んだ先のページを「LP(ランディングページ)」と呼びます。
このLPにお店の外観や内装、料理の見本、価格、アクセスなど必要な情報の他、予約フォームや問い合わせボタンを組み込めば直接的に来店に繋げることができます。
せっかく想起してもらった自店の情報です。
予約でがっちり囲い込むまでをワンセットと考えるのが得策でしょう。
最後に
今回は「繁華街の焼き鳥屋さん」を例に挙げましたが、ジオターゲティングは万能選手だったりします。
「そのエリアの競合店よりも自店の想起率を上げたい→来客数を増やしたい」という場合にはだいたい当てはめることができます。
業種的には飲食の他に、不動産・塾など色々な業種で効果が見込めます。
さらに高度な技になるとお店のフォロワー繋がりを活用するために各種SNS広告と掛け合わせたり、先ほどのYAHOO!広告・Google広告と併用することによって広いエリアからお客様を呼び込むこともできたりします。
皆さんも「想起率」というキーワードで自社・自店の広告戦略を見てみてください。
何か足りないな、と感じた時は広告戦略の見直し時かもしれませんよ。
この記事を書いたライター
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