ノンデザイナーのための『伝わる』Instaragam広告バナー講座

Instagram広告でより効果を高めるためには、バナーのデザインはとても大切です。
詳細な情報を掲載したランディングページも、多くの人に見てもらうためには広告をクリックしてもらうことが必要になります。

極論バナー画像は『(見た目を)キレイに作る』ことよりも『伝わる画像を作る』ことが重要です。
この記事では、私のようなノン(非)デザイナーでも「伝わるバナー」について理解できるよう、ポイントをまとめてみました。ぜひお読みください。

Instagramの『見られ方』

Instagramは、スマホをタテに持ち、サッ・サッと「流し読み」されることがほとんどです。 興味を引いた投稿と認識されてはじめて、流れを止め、内容が見られます。

Instagramは、スマホをタテに持ち、サッ・サッと『流し読み』されることがほとんどです。
興味を引いた投稿と認識されてはじめて、流れを止め、内容が見られます。

さらに流れてくる情報は、『ユーザー自身が興味をもってフォローしたアカウントの投稿』が基本です。
広告は、そのような中に『割り込んで』表示されるのです。
広告を配信する時は、ユーザーの興味を理解し、マッチした状態で伝えないと、しっかり見てもらうことすらできません。

ユーザーを興味関心で絞り込み「マッチしていること」を伝える

ユーザーを興味関心で絞り込み「マッチしていること」を伝える

広告は、表示・クリックの『量』が重視されがちですが、特に予算が限られている場合、CVしてもらえる可能性の高いユーザーに集中してアプローチする方が有効です。もちろん入稿時の「ターゲティング設定」でも配信先を絞ることはできますが、LPから逆算で、誰に・何を・どのように伝えるのか?を考え、メッセージ(伝える内容の本質)そのものを十分に狭く・強くしておかないと、結局「響かない訴求」で終わってしまいます。

CVを増やすには、正しい相手に・正しいメッセージを伝えることが必須です。
ターゲティングがマッチしていても、メッセージがマッチしていないとCVには結びつかないのです。

さらに、『自社商品の特徴・強み』といった自社目線の情報・他社との比較ではなく、『いかにニーズにマッチしているか?』を伝えることが重要です。訴求対象や伝えたいメッセージを絞ることで『マッチ度』を高めることが可能になります。

STP分析|成果の出るプロモーションのまとめ方・伝え方 | Digital Solution Media

 

バナーを見る視線の動きと配置ごとの考察

Instagram広告のバナーを見た人の視線は、基本的に「Z型」で動くといわれています。 バナー内に要素をZ型に配置することで、正しい順序で情報を伝えることが可能になります。

Instagram広告のバナーを見た人の視線は、基本的に『Z型』で動くといわれています。
バナー内に要素をZ型に配置することで、正しい順序で情報を伝えることが可能になります。

情報を伝える順序を意識することは、ユーザーが情報を受け取る『ストレス』も減らすことができるため、理解のズレも防ぐことにもつながります。

基本形:フィード面のバナー

まずは基本となるZ型の配置です。

『流し読み』でも目を止めてもらうことを目的に、中央にメインとなる画像を配置します(上の画像の『ハンバーガーの写真』や『URBANBURGER』の文字)。
さらに最初に届けたいメッセージ(クーポンを配布しているということ)を最上部に(左⇒右で読めるように)配置したり、最終部分に広告クリックの先につながるメッセージ(CTAへの誘導)を配置したレイアウトが一般的です。

ストーリーズやリールは縦レイアウトを生かす

ストーリーズやリールは縦レイアウトを生かすと効果的です

ストーリーズやリールの縦型16:9サイズも、『Z型』の視線移動を基本に構成しますが、フィード面より素早く次々と・短時間で沢山の投稿が閲覧されることを考えると、右上から始まる『N型』の視線を意識したレイアウトや、ビルの写真や縦書きのコピーなど縦長の要素を配置したりといった、『縦』を意識した構成も効果的です。

また、動画を展開する場合は、画面占有率が高いことをいかして、『生々しい(≒あまり作り込まない・リアルな)動画』も、没入感がより高くなり、相性が良いようです。もちろん商材にもよりますが、住宅メーカーがモデルルーム内を動画で見せたり、アパレルメーカーが商品の質感が分かる『商品アップ』のイメージを使ったり、『接客』しているようなナレーション・テキストを入れてみるのもおススメです。

カルーセルは次のカードへ誘導する

 

カルーセルは、ユーザー自身が次のカードへ進めてもらう必要があるので次のカードへいかに誘導するかがポイントです

カルーセル広告は、複数の画像や動画とCTAボタンを1つの広告ユニットとして掲載するスタイルで、画像1枚の時と比較して、より多くの情報を伝えることができるのがメリットです。

『カード』と呼ばれる複数のクリエイティブを組み合わせ、順に見せることができるので、ストーリだてた展開が可能ですが、カードの移動はユーザー能動的に行う必要があるため、いかにユーザー自身に能動的に次のカードを見てもらえるか?がポイントになります。

特にInstagram広告の場合、Facebook広告のように「次のカード」が見えていない状態のため、せっかく準備した2枚目以降のカードの存在に気づいてもらえないという「泣くに泣けない状況」も多いようです。

具体的には、『Z型』の視線移動の最終部分(画面右下部分)に、次のカードへの遷移を誘導する『仕掛け』を盛り込むと効果的です。スマホの小さな画面内で構成することになりますので、色・サイズなどで『はっきり誘導すること』を意識してデザインしてみるのが良いでしょう。(リンクボタンのように見えるデザインなどはポリシー違反となる可能性がありますので注意が必要です)

また、各カードごとの分割された画像ではなく、複数枚で構成された横長の画像を分割してカルーセルに再構成すると、広告を見たユーザーに、ちょっとした驚き(ある種の違和感)とユーモア・どこまで続いているのか?という期待感などを演出でき、うまく使えばユーザーの注目を集め、読み進めてもらうことも可能です。

横長の画像を分割してカルーセルに組み上げることでちょっとした驚きとユーモアを演出することができます

参考:YouTube京都銀行公式チャンネル:【京都銀行】「大根」篇 15秒

バナーデザインの参考サイト

たくさんの事例を見て、自社なら?と考えることがとても大切です

他社で使用されているInstagram広告・バナーを参考にしてみるのも大切です。
他業種のものやサイズ違いのものも含め多くの事例を見ることで、さらに理解を深めましょう。

  • Facebook広告ライブラリ
    Meta社(旧Facebook社)が公開しているFacebook広告・Instagram広告を閲覧できるサイトです。キーワード・アカウントで検索することで、アクティブになっている広告を閲覧することができます。
  • BANNER LIBRARY
    Instagram広告に限らず、Facebook、LINE、Twitterなどのバナーも掲載されており、カテゴリーやテイスト、トピックス(季節)、形式(長方形・正方形・縦長)、色、キーワードなど、様々な条件で検索可能です。
  • インスタ広告集めました。
    Instagram広告バナーを集めたInstagramのアカウントです。Instagramアカウントなので、検索などには対応していませんが、テキスト部分までキャプチャしてあるので、広告全体の訴求内容が理解しやすくなっています。
  • レトロバナー
    名前は「レトロ」とついていますが、まったくそういう訳ではなく、非常に多くのバナーが掲載されています。サイズ・色・業種・テイストから検索することができます。
  • Pinterest
    ビジュアル(画像・動画)をメインとしたSNS「Pinterest」にも、Instagramバナーを集めたものが公開されています。主なものを紹介します。

まとめ:結局『伝わる』Instagram広告を作るためには

結局Instagram広告は手段にすぎません。良い広告を作るためには、目的を明確にすることがスタートです。

結局伝わるInstagram広告を展開するには、Instagram広告の内容を知っているだけでは不足です。ただし、これは難しいことではありません。Instagram広告に限らず、広告は、あくまで商品・サービスを売るための・問合せや資料請求をしてもらうための『ツール』『手段』に過ぎません。まずは『目的』を明確にし、そのためにInstagram広告というツール・バナーというツール/手段をどのように使えばよいのか?を考えてみましょう。

  • その商品・サービスを誰に伝えますか?
  • どのようなメッセージを(何を)伝えますか?
  • どのような表現で伝えますか?

私たちアーバンプロジェクトは、総合広告代理店です。お客様の目的を踏まえた、最適な広告展開を行います。是非お気軽にお問い合わせください。

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