動画広告における内容の伝え方
「とりあえず伝えたいことを詰め込めば後は受け手が内容を受け取ってくれるんじゃない?」そう思っていた時期が私にもありました・・・。
さて、動画に関してはまだまだ勉強中の私ですが日々色々考えながら動画を作っております。私が現在携わっているのは主に動画広告の制作ですが内容を分かりやすく伝えるということは非常に難しいです。今回は特に文字情報についてどうすれば伝わりやすく出来るんだろうといったことについてお話をしようと思います。
動画と静止画の伝え方の違いって?
まず最初にお伝えしたいのは動画とポスターやチラシ等の静止画との違いです。伝えたいことの強調の仕方は共通するものだと以下の様なものがあります。
- テロップベース等で背景との間に色を挟む
- 伝えたい内容は大きく表示する
- 重要な文字には色を付ける
- アンダーラインをひく
- 枠を設ける
- アイコン化する
上記のようにデザイン面ではほぼ同じといっていいかも知れません。では、何が違うのかというと「時間」です。静止画の場合は読み手がじっくり時間をかけて見ることが出来ますが、動画の場合は見る時間に制限が設けられています。大量の文字等を全て読ませようとすれば動画が冗長的になりやすいですし、伝えたいことの表示時間が短すぎれば何を伝えたいか分かりません。
本当に伝えたいものは何?
「あれを伝えたい!」「これも伝えたい!」等伝えたいことは色々出てくるとは思いますが、動画広告において全てを読ませる必要はあるのでしょうか?動画広告を作る上で必要なことは「認知」「焦点を絞ってニュアンスを伝えること」の2点であると考えます。
言うまでもなく「認知」は非常に重要です。チラシ等であれば「どこの企業」もしくは「なんという商品」であるかが分かりますが、動画広告を見て「興味があるな」と思っても最終的に「どこの企業か」「なんという商品か」等が分かりにくい動画であれば、検索もかけづらく次の瞬間に視聴者は興味を無くすか競合他社や類似商品を検索するかもしれません。
次に「焦点を絞ってニュアンスを伝えること」についてです。皆さんも動画広告を見ていて内容を全て視認する前に次のシーンに移ってしまったという経験はないでしょうか?良い広告というものはそれでも伝えたい内容の大枠を視聴者に伝えることが出来ています。大枠が分かれば視聴者は興味があるかどうかを判断することが出来るのでそこから購入するかしないか等を考えてくれます。ではどのようにしたらニュアンスが伝わりやすくなるのでしょうか?
・視線を誘導したい情報に動きをつけ、重要ではない情報の動きをむやみにつけない
人間は止まっているものよりも動くものに視線を誘導されるように出来ています。短時間に特に重要ではない情報にも動きをつけると視線がそちらにも散りますし内容を把握する時間に対して情報が過多になってしまいます。せっかく動画だからと全て動かしてしまうと内容がぼけてしまいます。
・伝えたい事柄は極力長時間表示できるようにする
動きをつけると動いている間は速度にもよりますがその内容を把握することが難しくなります。伝えたい内容はそれを視認出来てから何を書いているのかを把握が出来る程度には表示をさせてあげましょう。
・読ませる文字情報は文字数を減らせることが出来るなら減らす
文字は内容を把握出来る長さで充分です。1字でも減らせればその分だけ視聴者の内容を把握する労力を減らせ伝わりやすくなります。長文で最後まで読まなければ内容が伝わらないような文言は避けるようにしましょう。
上記3点を踏まえた良い例、悪い例をシンプルなものではありますがあげておきます。
https://youtu.be/30eHqiStBe0
以上のことを実践が出来ればより視聴者に伝わりやすいものを作れるのではないでしょうか。
この記事を書いたライター
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