なぜ企業はプレスリリースをするのか|配信の仕組みとメリットを解説

プレスリリースと聞いて

「貴社の方に向けて専門用語などを使用した難しい文章を書くのは苦手だから」
と一歩踏み出せずにいる方。

「はい。」
私がその一人でした。

広告と広報って似ている様でその実、全く違うもの。だからと言って広告代理店では広報を扱わないのかといえば、それは別のお話。私も代理店の企画担当として、営業が様々な商材の中から提案を作成するお手伝いをしています。

そんな中で、プレスリリースについてまとめる機会がありました。

毎日数秒に一つは新しい情報が発信される

 

そもそも『プレスリリース』とは「記者の方(プレス)へ向けた情報発信(リリース)」。

ではどんな情報発信がされているのか。

と検索を始めて、最初に驚いたのは「なんと多くの企業がリリースをしているのか。」ということ。誰もが知る企業から地方で営んでいるカフェまで、毎日数秒に一つは新しい情報が世の中に発信されていました。

今、世の中と書きましたがその通りなのです。

プレスリリースは記者の方へ向けた情報であるとともにリアルタイムで一般の方々が取得できる媒体となっています。

一昔前まで、プレスリリースはFAX送信や記者クラブへの投げ込みといった手法が一般的でした。そして20年ほど前から、上記方法と併用し自社ウェブサイト上にリリース内容を掲載する官庁・企業が増えてきました。

その背景には、プレスリリースの記事化率が低いことが挙げられます。記者も受け取ったリリースを全て記事化するわけでは、もちろんありません。報道すべき内容を取捨選択します。しかしインターネットがあれば、いつでも誰でもどこからでも情報を受け取ることができるため、記事にされるかわからないリリースも自社から発信することが可能になったわけです。

記事化だけではない配信メリット

では自社サイトから発信した情報は、届けたい相手へ届くのでしょうか。

結論から言うと、一部の自社ファン層には届けることができますが、より多くの不特定多数には届く可能性は低いです。と言うのも、自社サイトへ訪問する手段は相手の検索に委ねられるためです。

また中小企業になると、自社メディアリスト(アプローチ可能な記者の連絡先一覧)を持たないため自社サイトへの掲載のみでリリース終了してしまうこともあります。

そこで配信サービスの登場です。

検索をするとPR TIMES、@Press、共同通信PRワイヤーなど様々な配信サービス会社が上位に表示されます。これら配信サービス会社の主な取り組みは
1.記者にリリース内容を届けること
2.自社配信サイトにて記事を掲載すること
3.連携した多くのメディアサイト(提携サイト)に記事転載してもらうこと
の3つです。

ここで注目したいのが3.提携サイトへの転載です。

近年は配信サービス各社ともにWEB上でリリース情報を登録し即時配信(予約配信含む)される仕組みとなっています。提携メディアサイトへも即時転載となるため、読者(一般ユーザー)はリリース記事を配信と同時に閲覧できる状態にあります。プレスリリースは、記事化され一般ユーザーに伝わることが目的です。それが(図1)のように直接閲覧されるため、一石二鳥になる仕組みです。

さらに1配信数万円(各配信会社によりサービス利用料には違いがあります)で純広告では買いきれない額のメディアサイトへの掲載(転載)があることも見逃せません。

配信する際の注意点

最近では一般ユーザーもSNS上で色々なことを発信できますが、内容により炎上・トラブルというニュースもよく見かけます。プレスリリースも同様で、一度配信されるとコントロールは効きません。内容を訂正したいとなると、訂正リリースを再配信することになります。(配信サイトの記事は随時訂正可能でも、提携サイトや記者が取り上げた記事までは訂正できません。)

そのため、リリース内容は「事実をありのまま伝えること」が大切です。

もう一つ注意すべきは、配信後の問い合わせに関して対応できる体制を整えておくことです。広く伝えたいために配信したが、不特定多数の一般ユーザーも同時に情報取得可能なため、不測の事態になる可能性も。問い合わせの対応だけでなく、なるべく問い合わせが少なくなるようなリリースを行うこともポイントです。

まとめ

ここまでメリットと注意点を簡単にお伝えしましたが、まずは世の中に伝えたいサービス・もの・ことがある時は、思い切ってプレスリリースという選択肢もあると心に留めておいてください。もし、広告を出すべきかプレスリリースを行うべきか迷った際は、その伝えたいことが短期的なものか長期的なものかを判断基準にするのもいいと思います。

短期的な場合は、ある程度の予算をかけ適したエリアに向け広告を行うべきです。

長期的なものであれば、まずはプレスリリースで世間の反応を確認してみてはいかがでしょうか。
(これはあくまで広告代理店で20年働いてきたものの考えです。)

 

最後までお読みいただきありがとうございます。
集客や販促だけでなく、お悩みごとを一緒に解決できればと思います。お気軽にご相談くださいね。

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