WordPressプラグイン自動更新でサイトが崩れた事例のご紹介

前提

これはプラグインの作者を非難するものではありません。実際に起きた事例に対してどう向きあったのかのお話です。

「このプラグインがだめ。」というものではありません。そしてこの記事を書いた2020年12月22日現在のお話です。

  

 

WordPressプラグイン自動アップデートとは

WordPress5.5以降から導入されたシステムです。

上の図の「自動更新を有効化」を押すことで、プラグインの作者がバージョンを更新すると自動的に自社や自分のサイトのプラグインが更新される仕組みです。この機能で日々の更新が楽になるという便利ものなのです。

 

何が駄目なのか

先日起きた事例なのですが、弊社がよく利用しているプラグイン「All In One Afiru Pack」が最新版になりました。

ここで起きた問題点(あくまでも私個人の意見です)がこちらです。

  • プラグインの設定画面が大幅に変更されている。
  • タイトルの設定がどこでなされているのかが不明
    (前のほうがどこに何を入れるのかがはっきりしていた)
  • 使用しているjavascriptにてエラーが発生。
  • 上記javascriotエラーにて「Smart Slider 3」を使用している場合、スライダーが表示されない。
  • 以前まで設定されていたタイトルが何故か変わってしまっている。

という事がわかり、自動更新を止め下記URLよりアップデート前のデータを取得し、反映しました。

https://ja.wordpress.org/plugins/all-in-one-seo-pack/advanced/

もし同じような事例で困っている方がいらっしゃいましたら、参考にしてもらえれば幸いです。

 

私個人が思う「自動化」

プラグインを自動的にアップデートすることで、日々のサイトのメンテナンスが楽になるということは明白な事実です。

しかし、上のような事例があった場合「自動化アップデート」は果たしていいのでしょうか。

人はミスをするものです。それはプラグインの作者やテーマの作者でも起きます。

特にWordPressのプラグインやテーマの作者は無償で時間を使いその技術を持ってサイトを良くするための機能を提供してくれています。

おそらくですが、「All In One Afiru Pack」の作成者の方々も今必死に復旧するため試行錯誤を試してくれているかと思います。

それを指摘してすぐに改善しろと言うのはあまりにも酷であり、費用も捻出せず求めるだけを続けるのは情けなくありませんか。

自分のサイト・クライアントのサイト 利益を得ているのは自分であることを考えて保守を前提に考えた場合

「自動アップデート」が本当にいいのか

プラグインの更新を押す前に必ずテストサイトなどの場所で実験し、
エラーがないことを確認してアップデートを行う。

オートメーション化が進む現代ですが、あくまでも最後は自分の目と手です。
この記事を読み改めて考えるいい機会になれば幸いです。

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