ディスプレイ広告のクリエイティブ失敗例
Web広告って思ったよりも審査に落ちています…
YAHOO!によると2019年度は約2億3,000万件の広告が審査に落ちたそうです。
参考:YAHOO!公式
世の中のWebサイト・アプリには怪しい広告も多々見受けられますが、Google・YAHOO!ともに厳しいガイドラインを設けています。
そのため例え悪質でなくとも思わぬ理由で不承認となる場合があります。
目次
これまで審査に落ちたパターンをご紹介
最上級表記
これはYAHOO!広告で比較的多かった例です。
No.1は勿論の事「地域最速」「神戸市で一番」「唯一無二」など少し表現が違いますが根拠なく「一番」を示唆する表現は不承認となります。
最上級表現が通る為には第三者機関による1年以内の情報元が必要です。
参考:YAHOO!公式
デザインの背景が白いのに罫線で囲っていない。
理由は広告掲載先の背景と同化して広告と判別し難くなる為です。
判別し難いという事はユーザーが間違えてクリックする可能性があります。
このような場合は該当箇所か画像全体を罫線で囲いましょう。
テキストが小さい、ボケて読めない。
Adobeイラストレーターで作成した場合によく起こる印象です。
イラストレーターは元々DTP向けなので紙に出力した際は綺麗です。
しかし解像度72dpi前提のクリエイティブでは話が変わってきます。
jpegで書き出した際は原寸サイズで視認性が失われていないかチェックしましょう。
画像内の要素の境界が曖昧
背景と人物が同化している(ように見える)表現だと落ちる事が多かったです。
これはGoogle広告のレスポンシブ広告入稿時に起きた事ですが、恐らくサイズが縮小される事が多いため通常のディスプレイ広告より判定が厳しいと考えます。
主体者表記がない
広告主の会社名やショップ名が無い場合です。
仮に審査に通過したとしてもユーザーからすると得体の知れない広告に映る可能性があります。
また、文章に盛り込んだだけの場合もユーザー目線で考えると分かりにくいです。
※YAHOO!プレミアム広告(2021年4月より「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(予約型)」に名称変更予定)は特に厳格で、ロゴが無い場合は下記のように「提供:○○」といった表記が必要です。
サイズが微妙に違う
ここでいうサイズとはピクセル寸法・ファイルサイズどちらも指します。
例えば「300x300px」のクリエイティブは「300x301px」や「300x299px」で入稿出来ません。
ファイルサイズも同様に「150kb以内」の規定に対し「151kb」以上だと審査自体不可です。
YAHOO!広告でのパチンコ広告
2020年夏ごろから一気に厳しくなった印象です。
イベント名は勿論の事、日付と何かしらイベントが紐付くと判断された場合は審査に落ちます。
オープン告知や新台入替に留めるのが無難です。
Google広告ではYAHOO!広告ほど表現に制限がありませんが、そもそも広告枠に制限があります。
承認されているのに表示されない?
Google広告は特にLP(Webサイト)に変化があった場合に落ちる事が多いです。
典型的なのはセキュリティの為に海外からのアクセスをブロックした場合です。
それ以外にもモバイルフレンドリーテストの評価が悪かったり、2020年12月現在に於いては「新型コロナ」の表記でも広告の表示が制限(実体験では制限どころか表示ゼロになりました…)されたりしました。
モバイルフレンドリーテストの判定結果はWebサイトを閲覧するユーザーの為にもチェックをお勧めします。
Googleモバイルフレンドリーテスト(公式)
最後に
個人的に思う事ですが、一度審査に通ったにも関わらず定期的に行われる再審査で「不承認」に切り替わる可能性が高いのは断トツでGoogle広告です。
YAHOO!広告も定期的に再審査が行われますが、今の所は判定が覆った事はありません。
もちろんLP(Webサイト)にアクセス出来ない状態になったり、更新した事で規約違反を起こした場合は不承認判定に切り替わる事になりますので、一度審査に通ったからといって「広告~LPのコンテンツ」という一連の流れを軽視する事は出来ません。
今年も様々な理由で審査落ちを経験しましたので、来年にも活かしたいなと振り返る中で思いました。
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